車サブスクスタッドレスタイヤ

車のサブスクを利用するときは、春〜秋はノーマルタイヤ、冬はスタッドレスタイヤというように、2種類のタイヤを使い分けることがおすすめです。

しかし、中にはスタッドレスタイヤの効果や必要性、さらには車のサブスクでスタッドレスタイヤに交換することが可能なのかを知らないという方も多いのではないでしょうか。

そこで、この記事では車のサブスクでもスタッドレスタイヤに付け替えることができるのか、そしてスタッドレスタイヤに付け替える方法やメリットや注意点についてご紹介していきます。

車サブスクのリース車はスタッドレスタイヤに交換してもいい?

まずはスタットレスの効果や必要性、車のサブスクではスタッドレスタイヤに付け替えることは可能なのかについて解説していきます。

スタッドレスタイヤとは?

スタッドレスタイヤとは、雪が降っている道路や凍結している道路を走行するときにスリップすることを防いで安全に走行することができるタイヤです。

スタッドレスタイヤは、ノーマルタイヤに比べて「スリット」と呼ばれる深い溝が作られていたり「サイプ」と呼ばれる細かい切れ込みを入れることで、雪をしっかりとグリップして滑らずに走行することができます。

また、使用されているスタッドレスタイヤに使用されているゴムはノーマルタイヤに比べて低気温でも硬くならない素材ですので、雪との摩擦力を高めてスリップを起こしにくくしているのです。

このように、スタッドレスタイヤは雪道や凍結している道を走行するのには必須のアイテムになります。

車のサブスクのリース車両はスタッドレスタイヤに交換してもいい?

車のサブスクは基本的にカスタマイズや改造などの一切が禁止されていますが、スタッドレスタイヤは安全に走行するために必要となるものですので、例外として付け替えることが可能です。

ただし、スタッドレスタイヤへの付け替えは月額料金に含まれていませんので、自分自身で付け替えることなどが必要になります。

都市部でもスタッドレスタイヤが必要な理由

スタッドレスタイヤは積雪の多い地域でのみ使用するタイヤというイメージを持っている方も多いですが、実は都市部でも冬の期間はスタッドレスタイヤは必需品です。

というのも、積雪のない都市部であっても路面凍結する場合も多く、急な冷え込みが起こると毎年数多くのスリップ事故が起こるからです。

例えば、2022年1月6日夜から7日の未明にかけて首都圏で降雪したときは、7日の朝8時30分までに77件の交通事故が発生したと警視庁が発表しました。

このように、冬の期間は基本的に積雪のある雪国に比べて、数日しか積雪のない地域では、いざ積雪や路面凍結が起こってしまうと十分に対策ができておらずに事故の件数が多くなってしまうのです。

そもそも、積雪や凍結などでスリップする可能性が高い道路を走行する場合について、「道路交通法第70条「安全運転の義務」」や各都道府県(沖縄県を除く)の交通規制によって禁止されていますので、ノーマルタイヤで雪道や凍結している道路などを走行すること自体が道路交通法違反になり罰則の対象となりますので注意しましょう。

車のサブスクのリース車をスタッドレスタイヤに交換する方法と費用

車のサブスクでスタッドレスタイヤを利用する方法は下記の3つです。

  • 自分で購入して付け替える
  • 業者に付け替えを依頼する
  • 車のサブスクのオプションを利用する

スタッドレスタイヤを付け替えることは必須ですが、付け替える方法によっては必要な道具や費用も異なりますので、それぞれを比較して納得できる方法で付け替えを行うといいでしょう。

それでは、それぞれの方法でスタッドレスタイヤに付け替える方法や費用について詳しくご紹介していきます。

自分で購入して付け替える

車のタイヤをノーマルタイヤからスタッドレスタイヤに付け替えることは可能ですが、ジャッキアップやホイールナットなどの専用の道具が必要となるため、難易度は少し高くなってしまいます。

しかし、一度道具を用意してしまえばスタッドレスタイヤに付け替える費用は発生しませんので、もっとも費用を抑えてスタッドレスタイヤに付け替えることができる方法です。

作業の流れを抑えることで素人であっても簡単にスタッドレスタイヤに付け替えることができますので、費用を抑えたい方にはおすすめの方法になります。

業者に交換を依頼する

自分でスタッドレスタイヤを用意したけれど取り替え作業が難しい場合は、スタッドレスタイヤの付け替え作業を業者に依頼することも可能です。

業者に依頼する場合は、スタッドレスタイヤ1本あたりにつき2,000円ほどの作業料金がかかる場合が多いので、スタッドレスタイヤ本体の費用に加えて8,000円ほどの追加費用がかかることを理解しておきましょう。

業者に依頼することで自分で付け替え作業をする必要がないだけではなく、確実にスタッドレスタイヤに付け替えることができますので安心です。

車のサブスクのオプションを利用する

車のサブスクの月額料金にはスタッドレスタイヤのレンタル費用は含まれていませんが、月額料金にスタッドレスタイヤを含めることができる場合や、オプションでスタッドレスタイヤをレンタルできる場合もあります。

月額1,000円ほどで利用できるオプションもあるため、まとまったお金が必要ないことは大きな魅力といえるでしょう。

ただ、総合的に考えると自分でスタッドレスタイヤを購入した方が安く済む場合もありますので、利便性やご自身の負担などから判断することがおすすめです。

車のサブスクでスタッドレスタイヤに付け替えるメリットと注意点

車のサブスクでスタッドレスタイヤに付け替えるメリットと注意点は下記の3つです。

  • 車の残価を保つことができる
  • 大きな事故を防ぐことができる
  • 春先にタイヤを付け替える必要がある

先ほどもお伝えした通り、雪道や凍結している道路を走行するときスタッドレスタイヤに付け替えるなどの対策をすることは義務付けられていますが、それ以外にも車のサブスクを利用する中でもメリットもありますので抑えておきましょう。

それでは、メリットと注意点をそれぞれご紹介していきます。

車の残価を保つことができる

車のサブスクでは、契約時に走行距離や契約期間から想定できる契約満了時の車に残っている価値や税金・保険料などの費用を差し引いた金額を、月々の月額料金として設定していますので、契約期間中に傷やへこみなどで車の価値を下げてしまうと、契約満了時に想定していた価値との差額を追加で支払う必要があることもあります。

そのため、車のサブスクの利用中はできるだけ車の価値を下げないように運転することが大切なのです。

そんな中、ノーマルタイヤで雪道や凍結している道路を走行してしまうと、スリップして車体を擦ってしまったり、衝突して車へこませてしまったりと多くのトラブルが発生してしまいます。

しかし、スタッドレスタイヤに付け替えていればそのような心配は不要ですので、雪道や凍結している道路の走行であってもトラブルを防ぐことができるのです。

大きな事故を防ぐことができる

車のサブスクでレンタルしている車で大きな事故を起こしてしまい、車を全壊・廃車にしてしまうと、車のサブスクの契約を強制的に解除されてしまい、違約金を支払うことになってしまいます。

先ほどもお伝えした通り、雪道や凍結した道路の走行では大きな事故が発生してしまう可能性が高くなってしまいますので、かならずスタッドレスタイヤに付け替えておく必要があるのです。

特に、普段は降雪しない地域にお住まいの方は、雪道がどれくらいスリップするのかを知らない場合が多く、ノーマルタイヤでも走行してしまうこともあります。しかし、大きな事故になる恐れがありますので絶対にやめましょう。

【関連記事】車のサブスクで事故を起こすとどうなる?対処手順や事前にできる対策

春先にタイヤを付け替える必要がある

スタッドレスタイヤは寒い時期には大活躍しますが、暑さには非常に弱い素材ですので、夏になる前にノーマルタイヤに付け替える必要があります。

自分で付け替えるのであれば費用もかかりませんが、業者に付け替えを依頼するのであればその都度8,000円ほどの費用が発生してしまいますので注意しましょう。

面倒だからといって夏場にもスタッドレスタイヤを使用してしまうと、タイヤのすり減りが早くなってしまいます。

そうなると、スタッドレスタイヤを買い換えるタイミングが早まってしまうだけでなく、水切れの悪いスタッドレスタイヤで雨の日に走行してしまうとハンドル操作やブレーキが効かなくなる「ハイドロプレーニング現象」が起こりやすくなるため大変危険です。

安全のために車のサブスクでも早めにスタッドレスタイヤへの交換をしよう

今回は車のサブスクでもスタッドレスタイヤに付け替えることができるのか、そしてスタッドレスタイヤに付け替える方法やメリットや注意点についてご紹介していきました。

車のサブスクではスタッドレスタイヤに交換することができ、付け替える方法も自分で選ぶことができます。そのため、費用や手間から総合的に判断して方法を選ぶことがおすすめです。

また、スタッドレスタイヤに付け替えないと大きな事故や車の残価を下げてしまう事故につながる可能性が高いので、降雪が少ない地域であっても雪が降る場合には、スタッドレスタイヤに交換するようにしましょう。